EaseUS Software様より、データ復旧ソフト「EaseUS Data Recovery Wizard for Mac」をご提供頂いたのでレビューします。
古くからPCを使うユーザであれば、データ復旧ソフトは馴染み深いものです。
MS-DOSをメインで使っていた遙か20年くらい昔は、データ復旧ソフトを使って事なきを得たことが何度かありました。最近は、バックアップ技術も進み、バックアップメディアの容量単価も安くなり数世代のバックアップを保存しておけるようになりました。たとえば、MacのTime Machineは特徴的で定期的に数世代のバックアップを取ってくれるので、間違ってファイルを削除してもバックアップからリストアできるので、余程のことがない限り困ることが無くなりました。
しかし、記録メディアは小型化されてさまざまな場所で使われています。
たとえば、スマホやデジカメではSDカードを使いますし、USBメモリも身の回りに溢れています。こうしたメディアは、使う過程でバックアップを取ることは滅多にありません。よって、デジカメを誤って操作して写真を消してしまったり、USBメモリに一時的に待避していたデータをPCに書き戻さずに失ったしまった時に「EaseUS Data Recovery Wizard for Mac」が役に立ちます。
2つのスキャンモードでファイルを確実に探す
EaseUS Data Recovery Wizard for Macには、2つのスキャンモードがあります。
通常のスキャンで対象のファイルが見つからない場合は「ディープスキャン」機能を使ってスキャンすることで、対象のファイルを見つけ出すことができます。ディープスキャンは、通常スキャンの10倍くらいの時間がかかるので、クラスを直接読んでいるのかもしれません。
洗練された使い勝手
データ復旧ソフトは泥臭い造りものが多く、それらしいファイルを闇雲に復元して復元できれば儲けものと言った印象ですが、EaseUS Data Recovery Wizard for Macの使い勝手は洗練されています。
復元するファイルのスキャンは、画像、ドキュメント、オーディオ、動画、メール、圧縮ファイル、その他の種別を指定できます。例えば、復元するファイルが画像ファイルと分かっている場合は、画像をチェックしてスキャンを実行します。こうすることで、復元対象のファイルが絞り込まれて表示されるので簡単にファイルを見つけられます。
スキャン結果は、ファイルパス、ファイル種別、作成日また変更日で表示でき、さまざまな角度から復元するファイルを探せます。たとえば、保存先が分かっていれば、ファイルパスを頼りにしてファイルを探せます。ファイル種別が分かっている場合はこれを選びます。また、いつ頃に作成したか変更したかが分かる場合は、作成日または変更日を頼りにしてファイルを探せます。
これだけでも闇雲にファイルを選んで復元しなくてよいのですが、もうひとつ特徴的な機能があります。EaseUS Data Recovery Wizard for Macには、ファイルの内容をプレビューする機能があり復元する前に内容を確認できます。たとえば、画像ファイルであれば内容を確認した上で復元できるので、それらしいのを手当たり次第復元して時間を無駄にすることはありません。
目的ファイルが見つけて復元する時は、目的のファイルをいくつか選択して「リカバリー」のボタンを押すだけです。すると復元先を指定するダイアログが表示されます。復元するファイルと同じドライブに保存すると上手く復元できない可能性があるので、別のドライブを指定するのが上手く復元するコツです。
プロ版は永久サポートと永久無料バージョンアップ付き
EaseUS Data Recovery Wizard for Macの使い勝手は非常に洗練されており、いざという時には安心して間違いなく操作できて使えます。また、私が持っていたデータ復旧ソフトに対する泥臭い印象も払拭されました。
ご紹介したプロ版は8,900円の有償ですが、無料版の「EaseUS Data Recovery Wizard for Mac Free 9.1」も配布されているので、試しに使ってみて気にいいったら、永久サポートと永久無料バージョンアップが付いたプロ版を購入してみるのはいかがでしょうか。