Appleの自動車開発は難航中。マクラーレン買収は本気だった?

Appleが自社で自動車を開発することを断念して、自動運転に関わるテクノロジー開発に舵を切り直すのではないかと言われています。

Appleは、もう自動車を作るつもりがない(Bloomberg報道) | TechCrunch Japan
Appleは、秘密とはいえない自動車プロジェクトに何年も前から取り組んでいる。内部でTitanと内部で呼ばれているそのプロジェクトでは、リーダーやロードマップが度々変わった。Bloombergの最新記事によると、同社は電気自動車の製造計画を中止するらしい。代わりに自動車チームは、自動運転技術に焦点を絞る。

少し前に出たマクラーレン買収は、独自でクルマが作れないと判断したためで、トンでも話ではなかった可能性もあります。

https://yasuos.com/blog/2016/09/22/post-8686/

TechCrunchだけではなく、他のメディアでもクルマは作らないだろうと報道されていますが、Appleは全てをコントロールしたい会社なので、クルマの開発を諦めていないと仮定して、どのメーカーを買収するのか、はたまた、手を組める可能性があるのか考えてみます。



Appleと組める相手があるのか?

マクラーレンは巨大グループ企業です。買収は無いにしても、協力関係としてタッグを組むことは考えられると思いますが、ともに個性の強い会社なので蜜月期は短いかもしれません。

また、誰もが知るメーカーを買収もありません。また、開発協力を求めたとしてもAppleが意見できる範囲が限定的なものになる可能性があり、これは本意ではないはずです。

となれば、ヨーロッパにある少数生産のメーカーを買収する可能性がないのか考えてみます。たとえば、スエーデンの「ケーニグセグ オートモーティブ」やイタリアの「パガーニ・アウトモビリ」を考えてみます。

どちらも新進気鋭のスーパーカーメーカーで自社で開発して販売しています。

どちらのCEOも個性的で、パガーニ・アウトモビリの「オラチオ・パガーニ」は、ランボルギーニに在籍していた元デザイナーで独自の美的センスとこだわりを持ちます。たとえば、現在販売しているパガーニ・ウアイラは、生物の持つ力強さや美しさが表現されているように見えます。また、構成部品の素材などもこだわりを持って開発されており、運手席はクルマとは思えない美しい輝きです。

StackPath

例えるならば、パガーニは情熱的、ケーニグセグは論理絵的なメーカーです。
どちらもCEOもクルマが好きでスーパーカーを自身の手で作ることを夢見て立ち上げた会社なので、Appleが大金を積んだとしても手放すとは思えません。

ロータスはどうだろう?

他を見渡すとイギリスの「ロータス」も考えられます。買収話が出たマクラーレンもイギリスです。

Lotus Cars - Lotus Cars Official Website - For the Drivers
Lotus Cars - For the Drivers. Official website of Lotus Cars. Lightweight sports cars, handmade in Hethel, England.

ロータスの市販車を開発・販売しているのはLotus carsという会社で、マレーシアの国有自動車会社プロトンの子会社です。ロータスは、ケーニグセグやパガーニのように、数億円のスーパーカーを開発・販売するワケではなく、小型・軽量かつ電子制御を多く使わないスポーツカーを開発しています。日本では、いすゞがロータスチューニングのクルマを販売していたことがあったり、トヨタのセリカXXの開発に協力していたりと馴染み深いメーカーです。

ロータスはシャシーの開発技術力には定評のある会社で、現在発売されるクルマのシャシーはアルミモノコックでロータスの独自技術です。テスラ最初の電気自動車「Tesla model S」は、このシャシーを使ったELISEというクルマがベースで、シリコンバレーと縁がないワケではありません。

ただ、ロータスは運転に対して電子制御が介入し過ぎるのはヨシしていないフシはあります。
Appleが自動運転を最終目的にしてクルマを開発しているのであれば、ロータスを買収したとしても、ここのエンジニアとそりが合わない可能性があります。とは言え、いつまでも手に汗するクルマを造り続けられるワケではなく、時代に合わせたストレッチは必要です。

両社の隔たりは大きいようにも見えますが、Appleと組みお互いの得意分野を活かすことができれば、興奮するようなクルマが登場する可能もあります。

問題は生産能力

ケーニグセグやパガーニの生産能力は年間数十台です。ロータスの生産能力は、5000台/年くらいが限界と言われており、これではAppleのビジネススケールには合わないはずです。

ヨーロッパには、個性的なクルマを作るメーカーが沢山あるので、Appleと組めばきっとワクワクするクルマが登場するだろうと考えてしまいますが、冷静に見れば可能性はなさそうです。

先日、ティム・クックが来日しているのみても、日本のクルマメーカーとの協力関係を模索していると考えるのが妥当なのかもしれません。





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