XPERIA Earは、スマートウォッチの替わりになるのか?
XPERIA Earのレビューで、スマートウオッチのようと表現されて、レビューが書かれていることがあります。私は、似て非なる物と考えているので、XPERIA Earがスマートウォッチの変わりなか?の切り口でエントリーをまとめておきます。
似て非なるもの
通知の確認する場合、XPERIA Earは音声による読み上げ、スマートウォッチはディスプレイ表示と方法は違いますが、得られる情報には変わりがありません。ならば、どちらかで良いのではと考える方もいるはずなので、このあたりから入っていきます。
まずは、情報を得る方法の違いを見ていきます。
スマートウォッチは、情報をディスプレイに表示するので視覚を使って情報を得ています。一方のXPERIA Earは、情報を音声で伝えるので聴覚を使います。
視覚と聴覚を比較すると、視覚の方が短時間で多くの情報が得られます。
聴覚は、短時間で情報が得られませんが、視覚には無理なながらで情報が得られます。ただ、音は時間軸に応じてしか情報が得られないので、再生側のペースに合わせる必要があります。こうした特性を理解していないと音声を使わないと、利用者強いストレスを受けることになります。
もうひとつ、今のコンピュータは視覚で情報を得ることを前提に造られているので、音声で情報を伝えようとした場合はテキストを音声に変換する必要があります。これに音声合成と呼ばれる技術を使うことになります。しかし、これは確立した技術ではなく、ロボットぽい声質だったり、読み間違えることがあります。ディスプレイに例えるならば、表示される色味が違ったり、間違った内容で表示されるようなことが発生します。
視覚と聴覚で情報を得る場合のメリット・デメリットを書いてきました。長くなったので、内容をまとめておきます。
視覚:
– 短時間で多くの情報が得られる。
– 情報の伝え間違いは発生しない。
– ながらで情報を得ることはできない。
聴覚:
– ながらで情報が得られる。
– 時間軸に沿ってしか情報が得られない。
– 情報の伝え間違いが発生する。
受け身で情報が得られるのがメリット
ここまでで、スマートウォッチの方が優れていると考える方もいるはずですが、XPERIA Earはならではを活かした造りで、スマートウォッチにない優れた部分を持っています。
前段でも書いたように、音声のメリットは「ながら」で情報が得られることです。
たれ流しでは邪魔になるので節度が必要になりますが、XPERIA Earは耳に着けたときを情報提供のキッカケとして使っています。
耳に着けると時刻やニュースなどを提供します。
情報を得るために操作することなく受け身で情報が得られるのは、音声のメリットをうまく活かしています。スマートウォッチは、自ら操作して情報を得る必要があるのと、提供方法がスマホと変わらないので、これの小画面と比喩されるのも仕方ありませんし大きく違う部分になります。
また、読み上げ最中でも中断を許容しており、簡単に操作できるところも分かった人達が造っていると感じます。人は優秀なので、音声を冒頭を聴いてある程度内容が判断できることがあり、中断できないと最後まで長々と聞かされることになり苦痛です。
替わりにはならない、共存もしない
得られる物は同じだとしても、XPERIA Earがスマートウォッチの替わりになること、そして、共存もないと考えています。XPERIA Earは、スマホとは違う違う情報が得られて活かせる場面が異なるので、スマートウォッチ以上に良い関係になると考えてXPERIA Earだけを使っています。
イヤラブルは立ち上がったばかりのジャンルで、間違えたもの出すと、このジャンルが当面のあいだ消滅する可能性が時期です。ただ、スマートウォッチの現実が見えて、スマホで十分と考える人も多くひと息ついたタイミングなので、イヤラブルをアピールする良い機会かもしれません。
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