LSPX-P1を使いはじめて、1年以上が経過するので、その後の状況をまとめておきます。
私のブログを読んでくれて問い合わせを頂いたのが、このエントリーを書くキッカケになりました。ありがとうございました。
日中のリビングでは使えない
LSPX-P1を日中明るいリビングに設置していると夜しか使えません。
LSPX-P1は、持ち運べるので別の部屋で使うことも考えられるますが、私はあっさり諦めて使わないことにしています。
夜でも部屋の照明を落として使う必要があります。照明の明るさは主観ですが薄暗いレベルまで落とす必要があるので、調光のライトなんかがあると便利です。
投影サイズは満足だが解像度が不満
購入当初は、最大80インチサイズで映し出せることに喜んでいましたが、大きなサイズで使うとフォーカルが甘くなると感じています。現状は、60インチ程度のサイズで常用しています。それでも、壁から30cmくらいしか離れていないのと、テレビと比べると格段に設置面積が小さいので満足しています。
投影画面サイズは満足していますが、解像度が1,366×768なのに不満です。
昨今は、Full HDでの解像度が当たり前になっているので、LSPX-P1の画像は解像度感がなくコンテンツによっては不満を感じることがあります。
スピーカーはBluetooth経由で解決
LSPX-P1のスピーカーは、決して褒められたものではありません。
私はApple TVとの組み合わせで使っていて、音声はApple TVのBluetooth経由でYAMAHA YSP-1に出力しています。
Bluetooth経由なので、音質がもうひとつだったり、若干の遅延を感じることもありますが画質とのバランスは悪くないと考えています。
気になるスタンバイ時の動作音
使っていない時は、画面だけをオフにする「スタンバイ」機能があります。
これがPCで言うスリープのような状態になると良いのですが、本体の動作が止まっているワケではなく画面だけが投影されていないような状態で、本体のファンは動作し続けています。
ファンノイズを確認できるように動画を作成したので、こちらもご覧ください。
これで問題ないのだと思いますが、使っていない時もファンが動作している状態は気持ちの良いものではありません。よって使わない時は電源をオフにしています。
こうすることで面倒なのは、電源を入れてから使えるようになるまでに時間がかかるのと、使えるようになってもポスター表示モードで起動するので、アプリを使ってHDMI表示モードに切り替える必要があります。たとえば、前回使っていたモードで起動するだけでも勝手は良くなるはずです。
このアプリも曲者で、LSPX-P1が起動して動作し始める前にアプリを立ち上げて使い始めると、LSPX-P1を操作できないことがあり、使い方のコツをつかむまではストレスを感じていました。
これは、Wi-FiやBluetoothで機器操作するアプリを実装するのは、完全に詰め切れない部分がいくつか出てくるのかもしれません。出はじめのスマートウォッチもBluetoothでの接続が切れた後の再接続が不安定でしたが、OSのサポートが手厚くなると、こうした不安定な部分がなくなりました。
ソニーらしい製品だが…
小さくて邪魔にならず、大画面で楽しめるところは満足しています。
しかし、使い勝手の面は煮詰めが足りないと感じる部分があります。たとえば、電源をオフにした後でも使っていたモードを記録して、同じモードで復帰するなどは、利用シーンの想定が足りてないと感じます。
設置面積や圧迫感の無さ、持ち運べるなど、LSPX-P1にもメリットは多くありますが、50インチ程度の液晶テレビが8万円台で購入できるようになったので、特別な理由がない限りは液晶テレビの方が使いやすいです。人とは違ったものが欲しい人には、現状でもお勧めです。