正月休みに読もうと思って購入した「シリコンバレー アドベンチャー」を今頃になって読み始めました。これは、ペンコンピュータの元祖、Go Computingの一連の出来事をまとめている本です。
10年以上前の1995年の本ですが、いま読んでも面白い本です。この前に読んだアップル薄氷の500日も面白い本でした。この頃は、業界で新しいことがたくさん起きて、動きが激しかった次期なので本のネタになりやすいのかもしれません。
ワクワク感が伝わる
20%程度しか読み進めていませんが、当時の思い出を交えながら内容に触れていきます。
Lotus創業者のKaplan氏がペンを使ったコンピュータを思いつき、開発のための資金集めに成功し、会社を立ちあげてメンバーを集めを行います。
いまは、ペンで操作するコンピュータなんて珍しい物ではありませんが、当時は画期的な製品が登場したと報道されていたのを覚えています。この後で、General MagicのMagic Capが登場して盛り上がりは絶好調に達しました。
話を戻します。
Go Computingの立ちあげメンバーの候補にSteve Sakoman氏が入っていたことを知りました。同氏は、Newton、BeOS、PalmOS、Mac OS Xの開発に関わっておりプラットホームビルダーとしては凄腕の人物です。加わっていれば、Go Computingの歴史が変わっていた可能性もあります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%B3%E3%83%9E%E3%83%B3
話は、ようやくペン操作ができるプロトタイプが出来あがり、役員へのデモでは良い手応えを得られたが、手元の資金があと4カ月程度で無くなるってといったところ止まっています。
Go Computingは、資金繰りに苦労していたようなので、この後は奔走する様子が描かれることになるのでしょうか。また、Microsoftが妨害工作として「Windows for Pen Computing」を当時リリースしていたので、きっとこのあたりの話も出てくるはずです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Windows_for_Pen_Computing
Go Computingは、成功しませんでしたが新たな時代が造られていく時のワクワク感や苦労などが読める本です。続きが気になって早く読み進めたい気持ちです。
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