Engadget日本語版に、Apple Watch Series 5でディスプレイが常時点灯できる理由を記事が公開されています。本田雅一さんが書かれた記事です。
記事で常時点灯を行う技術的な裏付けとして、フェイスウオッチを通常用と省電力用の使い分けと、画面の書換を少なくする、輝度の落とすことがあげられています。また、ディスプレイの調達メーカーが変わった可能性にも触れています。Appleから正式な説明はないので、多くは本田さんの推測だと思いますが、私が前回書いたエントリーの内容と似ています。
常時点灯を実現する技術
記事で触れている、フェイスウォッチのデザインを通常用と省電力用に分けるのは、Wear OS by GoogleでもAndroid Wearの頃から行われているアイデアです。通常時は時計の秒針が表示されて、頻繁に画面の書換が行われるデザイン。省電力用は黒ベースにして、時計の秒針を表示しないなど画面書換を頻繁に行わないデザインとすることで、消費電力を抑えて常時点灯を点灯を実現していると解説されています。
Apple Watchに使われているOLEDは、黒色を使うとピクセルが光らないので、消費電力が抑えられるので、これは常時点灯を実現する理屈にもあっています。
ただ、同じことをしていたWear OS by Googleでは、それ程効果がなかった印象で、後にApple Watchの使っていない時はディスプレイが消えて、使う時にディスプレイが点く動きを取るものが多くあった印象です。これは搭載のディスプレイがLCD搭載だったためで、LED搭載のApple Watchほどの効果が得られてなかった可能性もあります。
Series 4でも実現できるのでは?
フェイスウォッチのデザインのみで常時点灯が実現できるならば、同じ仕組みのディスプレイを搭載しているSeries 4でも実現できる可能性は考えられます。しかし、僅かといえでもディスプレイが消えている状態よりも、電力は消費しているはずなので、やっぱりディスプレイが変わっていると考えているのが正解なのかもしれません。