タグ・ホイヤー コネクテッド(第3世代)を半年使った感想

タグ・ホイヤー コネクテッド(第3世代)を半年使った感想

去年買った大物ガジェットの中に、タグ・ホイヤーのコネクテッド(第3世代)があります。これを使い始めて、半年が経過したので印象をまとめておきます。

購入までの道のり

私が購入したのは、ステンレススティール製ケース – ブルーのラバーストラップのモデル(ステレンス青)です。チタン製ケース – ブラックラバーストラップのモデル(チタン黒)と悩んでいて、実物を見て質感を確認してから購入したいと考えていました。

ちょうどコロナ禍の真っ只中で自宅から行ける正規販売店はどこも営業中止といった状況で、実物が簡単に確認できないような状況でした。唯一、心斎橋店が営業をしていましたが電話予約が必要でした。

心斎橋までは自宅から1時間足らずなので、時間を作って行けば良いのですが、この時期は出歩くことも憚れる風潮だったので躊躇をしていました。
であれば、公式オンラインでの購入をと考えたワケですが、ステンレス青かチタン黒か決まりません。これからは、プロではない方が撮影したYouTubeの動画やブログの写真を見て質感を確かめる日々が続き、以下の理由でステレンス青を選択しました。

  • 黒い時計をいくつか持っている。
  • 値段が安い。

冷静に考えれば、2年も使えばバッテリーがへたってくることを考えると、21万円のステレンス青でも高い印象はあります。

腕時計としては魅力的

最初に腕時計として魅力をみていきます。

ステンレス製ケースには、場所にヘアラインと鏡面仕上げが使い分けられています。おかげで角度によって輝きが変わり違った表情を見せるので、そのたびに口元が緩みます。多くあるスマートウォッチの中でも、宝飾品としての腕時計の魅力を持った端末は稀有で、さすが腕時計として歴史を持ったメーカーが手がけている製品です。

ストラップはラバー製です。
使い始めから適度の柔らかさが保たれており、半年経った印象も変わりません。おかげで1日着けても負担には感じません。タグホイヤーのロゴがあしらわれているのも良いです。ケース同様にバックルも美しい仕上げのステンレス製で使うのが惜しくなります。多くのスマートウォッチに言えることですが、ストラップやバックルまで気を使ってデザインされている製品は稀有です。こうした部分が気になるのであれば、タグ・ホイヤー コネクテッドを選ぶしかありません。

タグ・ホイヤー コネクテッドのストラップ込みの重さは110gです。
メンズ腕時計の平均重量が150gと言われるので重量級ではありませんが、たとえば、Wear OS 3搭載のGalaxy Watch 4はストラップ込みで53gなので倍くらいの重さです。

半年使って感じているのは、他と比較して群を抜いて美しく着け心地のよいのスマートウォッチです。機能は時間と共に陳腐化しますが、美しさや心地よさは時間経過と共に陳腐化しません。こうした点に赴きを置いて物作りができるのは、160年以上続く腕時計メーカーだから持つノウハウがあるからだこそと言えます。

タグ・ホイヤー コネクテッドを着けるたびに、そこらのIT企業とは重みが違うとの声が聞こえてくるように感じます。

スマートウォッチとしては平均的

タグ・ホイヤーが提供するウォッチフェイスは、美しく高い視認性を保つ454×454ピクセルのディスプレイに最適化して作られているので見た目は美して精巧です。これを使うと他のスマートウォッチが陳腐に見えます。タグ・ホイヤー コネクテッドを選ぶ理由のひとつに、この精巧にデザインされたウォッチフェイスの存在があげられます。

バッテリーは持って1日程度なので、1日の終わりは充電が必要です。
充電には、マグネット式の充電ベースを腕時計の下面に接続します。Apple Watchなどで見る無接点充電ではなく接点式です。

この充電器が少し曲者で、USB-Cのコネクタが1時くらいの位置から出ており、腕時計のストラップと干渉して腕時計から外れてしまって充電できていないことがあります。無接点充電器であれば、こうした些細なトラブルも無くなるはずなので、次のモデルで改良されることに期待です。

他、腕時計のケースが重いせいかバイブレーションが弱いと感じます。
気づくのが遅いことがあるので、音と併用できれば気付きを得ることができるのですが、タグ・ホイヤー コネクテッドは音が鳴らないので、これも次に期待ですね。

搭載されているWear OSは、スマートフォンとの接続性の高さや管理のし易さなど、高い水準のところで保たれています。たとえば、通知、健康データの測定など、そつなくこなすので使っていた不満に感じることはありません。ただ、良かったと感じることがないのも事実で、スマートウォッチとしてみれば腕時計として見た時よりも見どころはないかもしれません。

Wear OSのメリットとして、ウォッチフェイスが多いことがあげられます。
好みのデザインのウォッチフェイスをPlayストアで探してインストールするのは楽しみ方のひとつです。

美しいと心地よいの価値

私は随分悩んで購入しました。理由は、機能的はコネクテッドを超えるスマートウォッチは沢山あるからです。

半年使ってみて感じるのは、結局たくさんあっても使いこなせない機能より、美しさや心地よさを極めたものを日々の生活に取り込める価値の方が高かったと感じています。腕時計ひとつで人生が変わことはありませんが、特別な日だから着けて行こうと考える機会が増えば違った明日になりそうです。

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