前回は、キーボードとして使い心地を紹介したので、今回はソフトウエアも絡めた使い心地を紹介します。
いきなり細かなところですが、iOSではソフトウエア的にキーリピートの速度が設定できないので、この辺りも何らか配慮があると、使い勝手がよくなるはずです。
現状は、caps lockのオンに・オフの状態や現在の入力モードを目視で確認する方法がありません。手段は、試しに入力してみるくらいです。こうした情報は、ショートカットバーに表示されると使い勝手が良くなるのではないでしょうか。
掘り下げが足りないSmart KeyboardとSplit Viewの組み合わせ
すでにお馴染みのTipsですが、iOS 9に対応がしたアプリであれば、commandキーを長押しすると、そのアプリで使えるショートカッキーの一覧が確認できます。これは、Split Viewを使っている時も同様です。
このSplit Viewは、画面を二分割している状態でキーボードがどう使われるのか掘り下げ足りません。
たとえば、画面を二分割している時に、アプリがキーボードでの操作対象となるにはキーフォーカスが移動している必要があります。Safariをタッチ操作でスクロールしただけでは、キーフォーカスは移動しないので操作対象になりません。
当然の話ですが、これだとショートカットを使う時に不都合が発生します。
たとえば、一方でエディターを開いて、もう一方でSafariを開いていたとします。この状態で、Safariのタブを追加したいとするとショートカットのcommand+Tを押します。しかし、Safari側にはキーフォーカスがなくエディタ側にあるのでショートカットは実行されません。
Safariでショートカットが使えるようにすると、アドレスバーなどにフォーカスを移動してからショートカットを押す必要があります。造り手がどう使われるのか想像できてことが露呈している仕上がりです。
全画面では、こうした不都合はありません。Split Viewは、ひとまず実装してみました。という感じなんでしょうかね。
iOS 8辺りから、新機能に関しては、悪くはないけど掘り下げが甘いものが多くあるように感じます。