予想どおりiPhone 5sと同じ外観の「iPhone SE」が登場しました。
Appleが販売するSIMフリーの端末で64GBは64,800円です。13万近い価格のiPhone 6s Plusと比較すると安価な端末です。
http://www.apple.com/jp/iphone-se/
進化を止めるリバイバルデザイン
iPhone SEで気になるのは、世代交代してiPhone 6シリーズのデザインがメインストリームになったにも関わらず、iPhone 5シリーズのデザインで登場したことです。
たとえば、クルマの場合だと素晴らしいデザインと賞賛されたクルマでも、同じデザインの新車が登場することはまずはありません。どなたか忘れましたが、カーデザイナーが「デザインの進化を止めることになるので、昔のデザインで新車を出すことはありえない」と語っていたのが記憶に乗っています。
iPhone SEは、iPhone 5のリバイバルですがデザインは当時のままです。iPhone 5の発売から3年半が経過していますが、まだ十分通用すると判断して見直しの必要はないと考えたのかもしれませんが、先のカーデザイナーの言葉を借りれば、Appleは自ら進化を止めていることになります。
ただ、このタイミングでiPhone 7のデザインテーマーを出すとiPhone 7の新鮮味が無くなるので、これを嫌っているだけかもしれませんが、自らハードルをあげた感はあります。
変わらない安心感があっても良い
iPhone SEに対しては厳しい意見もあります。私は、新しい試みをする端末を造り続けてくれるのであれば、iPhone SEのようなラインナップもあって良いと考えています。
変化によろこびと楽しみを感じる者、少ない変化に対して安心を感じる者、どちらもAppleにとってはお客さんのはずです。また、スマホは生活必需品となったているので、買う側の選択肢が増えるのは悪くはないと考えています。