これまで、iPadをサブディスプレイ化するのに「Duet Display」を愛用していました。
久しぶりに使ってみると、1080Pの画面をiPadで表示する仕様になってしまい、iPadの画面いっぱい表示できなくなり、残念感が一杯というか負けた感じで使うことになります。
iPadの画面一杯使える
今回取り上げるLuna Displayは、iPadの画面一杯にMacの画面を表示できます。
Luna Displayは、Mac用とiPad用のアプリをインストールして使います。ともに無償で配布されています。
サブディスプレイ化だけではなく、iPad側のデバイスが使えるのが面白いところです。
たとえば、iPadのタッチパネルはトラックパットのように動作して、タップすればクリックになり、二本指で上下にスワイプすればスクロースも可能です。さらに、Smart Keyboardが接続されていればキーボードとして使えます。iPad Pro 12.9との組合せで使っていると、タッチ操作可能なMacを使っているように見えます。
Luna Displayの使用感
Luna DisplayとMacの接続は、WiFiを使います。5GHzでは、テキストを入力したりウェブを観たりする程度であればストレスなく使えます。
Mac側に接続する赤いドングルは、外部ディスプレイのふりをして、Macに画面戻す動作をしているだけのようなので、ドングルで何か処理することはなく、MacとiPadのアプリが処理をしているようです。たとえば、スクロールするとMacの接続アプリのCPU使用率が上がります。よって、Mac側の処理能力次第では、使用感が変わる可能性があります。MacBook Pro(15-inch, 2016)のCore i7モデルでは不満は感じません。
スクロールなど画面書換が発生すると、対象箇所が滲んだように表示されて、その後、クッキリ表示されます。たとえば、画面の書換範囲を大きいスクロールでは、ウインドウ内の表示が滲んだ表示になって、スクロールが終わるとクッキリ表示されます。この動きに違和感を覚えないのは、その昔、ウェブで画像が表示される時の動きと似ているおり、これを体験しているからかもしれません。
接続はWiFiです。よって取り回しは良いのですが、安定性が気になる人もいると思います。
冒頭であげたDuet Displayは、Lightningケーブル接続にも関わらず、時々接続が切れることがありました。これを書いている間は、一度、接続が切れたことがありましたが、環境にも左右される可能性はありますが、安定性はDuet Displayと同等がそれ以上です。
仮に接続が切れたとしても自動復帰します。しかし、ディスプレイの主副の設定は元に戻るので再設定が必要です。WiFiが使えない場合は、Lightningケーブル接続を使います。
一般販売は少し先
このLuna Displayは、Kickstarterで出資したものが到着しました。
一般販売は2019年1月からで、Luna Displayのサイトで予約を受け付けています。価格は、いまならば$69.99です。
https://lunadisplay.com/
Luna Displayは、iPadをサブディスプレイ化するガジェットとしては決定版と言えそうです。