スマートウォッチ 「nubia WATCH」 4インチ フレキシブルディスプレイはインパクト大

スマートウォッチ 「nubia WATCH」 4インチ フレキシブルディスプレイはインパクト大

Kickstarterで出資していた、4インチ フレキシブルディスプレイを搭載するスマートウォッチ「nubia WATCH」が到着しました。しばらく使ってみたのでレビューします。

インパクト大の4インチディスプレイ

まず目を惹くのが4インチのディスプレイです。
nubia WATCHには、フレキシブルディスプレイと呼ばれる柔軟性を持つディスプレイが搭載されています。これは、曲げられるので手首に沿ってディスプレイがカーブしており、見える範囲だけでなく手のひら側まで回り込んでいます。

nubia WATCHは腕時計を着ける感覚ではなく、手首にディスプレイを巻きつけている感覚で、これを見せると誰しもが驚きます。これを使っている体験は、少しだけ未来を先取りしている感覚です。

これまでとは違う操作感

操作は、タッチパネルを搭載しているのでタッチ操作が基本です。
4インチのディスプレイなので、よく知るスマートウォッチの操作感とは一線を画します。たとえば、ピンチインができたり、手首の上から下までスワイプするといった操作をします。ただ、横方向には操作面が小さいので、スワイプ操作だけは、よく知るスマートウォッチと同じです。

右側面にも操作ボタンがあります。
これは腕時計の竜頭のように見えますが、回すことはできず押すのみです。これを画面オフの時に押すと画面オンになり、もう一度押すとランチャー画面が表示されます。ランチャー画面でボタンを押し込むと、ウォッチフェイスの画面に戻ります。

今どきの製品らしく操作していて遅いと感じることは一切ありません。また、画面表示や書き換えが遅いと感じることもありません。

搭載OSはWear OSではなくて、nubia wear OSと表記されています。
名前にwear OSと付きますが、Wear OSはカスタマイズできないので、搭載OSはAndroidのカスタム版と言われています。システム言語は、英語のみですが通知や予定などで日本語表示が可能です。

nubia WATCHで何ができるのか?

nubia WATCHには、Call、Message、Sports、Health、Hart Rate、Compass、Schedule、Clock、Musicなどのアプリがインストールされています。アプリをあとから追加する仕組みはありません。

個別にみていきます。

Callは、nubia WATCHで電話ができます。
スマホの電話帳と同期できる機能がありnubia WATCHから電話ができます。電話帳から相手を選んでかけることもできますし、直接ダイアルもできます。ただ、本体スピーカーの音量が小さいので、Bluetoothイヤホンを使って運用する必要があります。

Messageは、SMSを受信するアプリだと思いますが、いまのところ動くのを見たことがありません。

Sportsは、フィットネスの計測と結果を表示するアプリです。
使う時は、フリーワークアウトか室内か屋外のウォーキング、ランニングかを選択して計測を開始します。フィットネスが終わった時は、画面にある終了ボタンをして終えます。たとえば、Apple Watchでは、ワークアウトの選択と開始・終了の操作をする必要がなく自動認識して自動計測します。これを知っていると少々面倒です。

Scheduleは、縦長ディスプレイを活かす作りで数日分の予定が表示されます。nubia WATCHには予定を入力する機能がなく、スマホから転送したカレンダーを表示するのみです。ただ、転送されるのが件名と時間のみで予定の詳細は転送されないのが残念です。また、今どき予定の転送が手動で面倒です。これでは、いずれは使わなくなりそうなので、定期実行でも良いので自動転送する機能が欲しいです。

nubia WATCHのアプリは、使えないことはないのですが、いまのところ最低限の機能を備えているという印象です。作り込みが進んで、より良いものに仕上がっていくことを期待したいです。

スマホとの接続安定性はイマイチ

iPhone 12 Proとの組み合わせで使っていますが、接続を保っている間は通知が来ればnubia WATCHに表示されます。しかし、一度接続が切れると、しばらく待っても再接続されることはなく、Bluetoothの設定から再接続する必要があります。

この状態では実用性に欠けます。Androidでは試していませんが、もしかするとiOSだけの問題かもしれません。スマホのコンパニオンアプリの問題だと思うので、アップデートで解消されることを期待したいです。

1日は使えるバッテリー

スペック上は、パワーセービングモードを有効にすることで、最大7日間使えます。ただ、このモードでは腕時計としか使えないので、パワーセービングモードで運用したことはありません。

通常モードでは、バッテリー残量が100%の状態で、朝の8時半ごろから使い始めて夜の7時ごろで50%以上は残っています。1日は使えるので満足しています。

nubia WATCHの充電は、microUSBケーブルを接続する専用アダプタを使います。32mm x 38mm程度の小さなアダプタですが、これをないと充電できないので旅行や出張には忘れずに持ち出す必要があります。

可能性を感じるが悩ましいスマートウォッチ

nubiaは、これをスマートウォッチとしています。
間違いではありませんが、Apple WatchやWear OSのような高機能さを期待すると裏切られます。では、スマートバンドと割り切ることもできますが、バンドにしては重くて大柄なので使いづらいです。

可能性はすごく感じますが、どう生活に取り込むか悩ましいです。
デジタル腕時計と考えれば、ダサテック(ダサいテックガジェットの略)のデザインに加えて、手首の見える部分を覆うディスプレイはインパクトがあるのでアリですが、飛び道具みたいなもので常に身に着けるというワケにはいきません。

もう一段作り込まれていると、スマートウォッチとして使えるレベルになり印象が変わると思います。nubiaが大事に育ててくれれば、大化けする可能性がありそうです。

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