セサミ3(SESAME 3)が我が家にやってきので、初代と比較しながらレビューするよ

セサミ3(SESAME 3)が我が家にやってきので、初代と比較しながらレビューするよ

初代セサミを使っていました

発表直後に注文した、SESAME 3(セサミ3)が我が家にもやってきました。
セサミとは、スマホで家の鍵を開閉出来るスマートロックです。セサミ3は、セサミminiがベースで、初代と比較すると小型化されて動作が速くなっています。

私は、初代セサミのユーザーで、Kickstarterでバックしたものが到着して以来、6年以上は休むことなく玄関の開け閉めに使っていました。

 初代セサミ。大きい。

長いあいだセサミを使っているので当たり前の存在です。たとえば、ドアを解錠された後で、一定時間が経つと自動で施錠する「オートロック機能」は、あることが当然になっているので、家に帰った後でサムターンを回して施錠する習慣がなくなりました。人がすべきことを肩代わりするセサミ3は、機械の見本です。

さて、長年使っていた初代セサミは、機械的なトラブルもなく働き続けてくれました。強いて言えば、スマホの認識と解錠に時間がかかるのが不満でした。これは、場合によっては、30秒近くドアの前で待つことがあり、スマホを持ってドアの近くに来ると解錠される「手ぶら解錠」の時は、待ち時間が長くなる傾向が顕著でした。

小さくなった

初代セサミは、大柄で日本の家では取り付けできないことがあったのか、後にセサミminiが発売されていました。自宅は、玄関ドアのサムターンの周りに邪魔するものがなくて、問題なく取り付けができていました。

大柄な初代セサミが取り付けできていたので、小型化にはメリットを感じていませんでしたが、数日使った結論は同じことが出来るならば、邪魔にならないし「小さい方が良い」でした。加えて、セサミ3の本体色が玄関ドアと同じ黒で、一見するとセサミを取り付けていることがわからず、存在を意識しなくなりました。

セサミのような生活に密着したデバイスは、陰の存在でいるのも重要な要素で、存在を意識させないセサミ3は正常進化しています。

初代の撤去からセサミ3の取り付け、動作確認の様子はYouTubeに公開していますので、よろしければご覧ください。

もう昔には戻れない

サムターンを回す速度が速くなり、操作に対するレスポンスがよくなりました。
初代セサミは、6年ほど使ったのでサムターンを回すモーターがへたって、本来の速度よりも遅くなった可能性はありますが、キビキビと動作するセサミ3を知ると初代セサミには戻れません。新しいことは良いことの典型です。

初代セサミのサムターンはプラスチックだったので、経年劣化で角が欠けていたりガタつきがありました。セサミ3は強度の高い素材に変更されています。耐久性は高くなっているはずで角が欠けたりガタつくことが無くなるはずですが、長期間使ってみないとわかりません。いま感じているのは、回した時のしっかり感が初代セサミとは段違いというくらいです。

セサミのオートロック機能のおかげで、鍵の閉め忘れがなったのと「締めたかな?」と心配することもなくなりました。セサミ3も同じことができるので変わらず使えます。ただ、初代セサミでは使えた手ぶら解除が使えないのは残念です。

自分にあった解錠が選べる

初代セサミもNFCタグを使った解錠ができましたが、ネット経由だったために解錠までに時間がかかりました。お遊びとしては面白いのですが、時間がかかったので鍵で解錠した方が速く実用的ではありません。セサミ3ではローカル処理で解錠するので、実用的な速度で解錠します。

ただ、NFCタグにスマホをかざせば解錠されるのではなく、いったんスマホのロックを解除した後でNFCタグにかざす必要があるので、使い勝手が抜群に良いことはなく、まぁまぁ実用的です。

Apple Watchを使った解錠もできます。
文字盤のコンプリケーションにセサミが登録できるので、ここからセサミアプリを起動して解錠します。腕時計だけで済むので使いやすいです。

他にもSiriを使った解錠ができます。アプリから音声コマンドを追加する操作が必要ですが、Siriで解錠や施錠ができます。Siriは、呼び掛ければいつでも使えるので、もっとも手軽に使える方法です。

紹介した方法で解除する様子をYouTubeに公開しています。よろしければ、ご覧ください。

不便・残念なところ

先でも触れましたが、初代セサミでは使えた手ぶら解錠が使えないのは不便です。
動作が早くなっているので、初代よりも使えるレベルになっているだろうと想像すると惜しいです。Androidは、手ぶら解錠が実装されたアプリが公開されているようで、iOSもじきに公開されるのかもしれません。

使い勝手ではありませんが、Wi-Fiモジュールが相変わらず、2.4GHzのみの対応で5GHzに対応していません。セサミ3では、Wi-Fiモジュールの買い替えが必要だったので、このタイミングで5GHzに対応しなかったのは残念です。

もうひとつ、新しいアプリは古いアプリと比較すると、作り込みが甘いと感じる部分が多くあります。たとえば、一部のメッセージが英語のままだったりします。結構な頻度でアップデートされており順次改修されていますが、セサミも3世代目で、アーリーアダプタだけが使うIoTデバイスから脱却する時期なので、前作と同じ程度の作り込みをした状態でリリースして欲しかったです。

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