音を身にまとう新感覚の『Oladance Wearable Stereo B1 レビュー』

音を身にまとう新感覚の『Oladance Wearable Stereo B1 レビュー』

Oladance Wearable Stereo B1をご提供いただいたのでレビューします。新しいジャンルのイヤフォンを試すのは久しぶりで、ワクワクしています。

耳掛け型のイヤホン

Oladance Wearable Stereo B1は、メーカーはウェアラブルステレオと呼んでいます。なによりも形状が特徴的なので外見から触れていきます。

Oladanceは、オープンイヤー型のイヤホンですが、耳かけ型のイヤホンと表現した方が分かりやすいかもしれません。装着すると耳の穴の近くにスピーカーが来る作りです。
具体的には、メガネの先セル(耳にかける部分)のような形状をしたフックの先に小型スピーカーが付いています。これが耳の穴に近くに位置して音が出る作りです。小型スピーカーの逆側はバッテリーになっており、耳にかけた時にバランスが取れるようになっています。

ともあれ、百聞は一見にしかずなので写真をご覧ください。

メガネのように着けるので、これと比較したくなりますが私はメガネを使わないので装着感とは比較できません。ただ、装着感は軽いです。着けた時は、ヘッドフォンのような側圧もなく、インイヤーイヤホンのように異物を耳に入れている感もありません。

半日、連続で使ってみたところ、フックが当たる部分に違和感が少し残りましたが、1日は間違いなく着けていられそうです。たとえば、インイヤーのイヤホンだと2時間くらいで耳が痛くなって外してしまうので、驚きできました。

ワイヤレス接続、装着検知はなし

左右分離型の完全ワイヤレスイヤホンで、スマホとの接続はBluetoothです。
マルチポイントの接続には対応していないので、接続先を変える時は、都度切り替える必要があります。もうひとつ、装着検知機能はないので、外すたびに再生停止の操作が必要です。いずれも地味に面倒なので、次期モデルでの改善を期待です。

専用ケースでの充電

イヤホンの充電は専用ケースを使います。
バッテリーが内蔵されていないので、USB-Cケーブルを接続する必要があります。充電中はケースの白色のLEDがゆくりと点滅します。

別売でバッテリー内蔵ケースも用意されています。
連続再生時間が最大16時間とびっくりするほど長いので、外出先で充電したくなるような事は滅多に無さそうですが、付属のケースよりもコンパクトなので、キャリングケースとして選ぶのはアリかもしれません。

専用アプリが用意されている

専用アプリを使うと音質調整できます。
Default、Surging bass、Pure voiceから選択以外に、もCustomizeがあり、イコライザーを使って周波数ごとに調整できます。

専用アプリを使ったイコライザー調整は、高音と比較すると低音は変化の幅が少ないようです。小さなスピーカーが耳元にあると考えれば、これは仕方がないのかもしれません。

もうひとつ、タッチ操作もカスタマイズができます。
操作面をシングルタップ、ダブルタップ、トリプルタップ時の操作と、指を置いて前後にスライドした時の動作が設定できます。この動作は、音楽を聞いている時と電話をしている時で分けて設定できます。

アプリは日本語化されていませんが、難しいところは無いので難なく使えます。

肝心の音質はいかに

耳を塞がないカテゴリのイヤホンでは、骨伝導イヤフォンなどをいくつか試してはいますが、音質面での不満が残りレギュラー入りはせず、結局は、インイヤー型のイヤホンに戻ってしまいます。骨伝導では、唯一、SHOKZのOPEN COMMを長く使っていますが、ウェブミーティングの時にしか使っていないのでワンポイントリリーフのような存在です。

Oladanceを使うまでは、耳元に小さなスピーカーがあるような物なので音場が狭く感じないのかと、小さなスピーカーから音が再生されるので、低音がスカスカではないかと想像していたので、この点を中心に見てきます。

まず、音場です。
周りの音が同時に聞こえてくるので、目の前にあるスピーカーから音が鳴っているようです。音場もスピーカーと同じ感じで、狭いと感じることはなく、適切な印象です。安いスピーカーで音楽を聴くと、スピーカーの前で音がシャンシャンと再生されますが、耳ものにある小さなスピーカーから音が鳴っているとは思えないほど、広がりのある音が再生されます。

次に、低音です。
骨伝導イヤホンとは比較にならない程です。とは言え、インイヤー型のイヤホンと比較してしまうとイマイチに感じます。例えば、低音の再生に重点おくイヤホンを常用しているのであれば、迫力の無い低音と表現されると思います。

まとめ

正直、期待してなかったので音質の良さには驚きました。イヤホンは何よりもここが重要なので、音質が良ければ使い続ける理由になります。

身につけている間は、外の音が聞こえるので使う場所を選びます。たとえば、飛行機や電車での移動中は向きませんが、オフィスや自宅で使うのに向きます。音を身にまとう感覚です。完全ワイヤレスのイヤホンが出た時にも同じ印象を持ちましたが、これを次のレベルに引き上げたのがOladanceです。

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