写真は、マイクロソフトの「Wireless IntelliMouse Explorer」です。
このマウスはワイヤレス化された最初の製品で、もう10年以上前の製品です。この頃のレシーバーは、小型マウスかと思うほど大きな代物で、いまとは比べものにならならい程です。
このマウスの何処がお気に入りかと言えば、その握り方です。
最近のマウスは小ぶりで、マウスの上に掌を置いて使うのではなく、掌を浮かせて親指と小指で挟み込むように持って使うマウスが多くなりました。Magic Mouseなんかは、この典型です。マウスの上面にタッチパットを持たせた為に、掌を浮かして使うスタイルの方が、使い易いと判断された結果なのかもしれません。
この使い方、別に悪い話ではないのですが、長時間使っていると指が疲れてきます。
その点、「Wireless IntelliMouse Explorer」は、マウスに掌を置いて使うスタイルで、長い時間使っていても、余り疲れを感じることがありません。大ぶりのマウスを握るように持つと、ボタン操作を行う、親指、人差し指、薬指が、それぞれのボタンを無理なく操作できる位置に置かれ、作り手が慎重にデザインしていることを感じことができます。このマウス、以前、取り上げたMighty Mouseとは、別のベクトルで気持ちよく使えます。
久しぶりに使ってみたら、余りにも気持ち良く使えるので、仕事用のマウスとして活用しています。10年前のマウスになりますが、マイクロソフトのサイトからドライバーをダウンロードすれば、Mac OS X 10.7.4でも問題なく使うことができます。
最近、使い心地に拘った入力デバイスが非常に少なくなったように思います。もしかすると、クルマと似ており、進化の過程で、残るべき部分が残らなかったかもしれません。