CHUWI様にAndroidタブレットの『Hi9 Plus』をご提供いただので、レビューします。
これはなに?
CHUWI Hi9 Plusは、10.8インチのAndroidタブレットです。
2 in 1タイプのタブレットで、ご提供頂いたのは端末に加えてキーボードとスタイラスペンが付属したセットでした。
SoCはMediaTek Helio X27、OSはAndroid 8.0、メモリは4GB、ストレージは64GBです。ディスプレイは2,560 × 1,600で今どきです。LTE内蔵でデュアルSIMです。これは癖が強いので詳しくは後ほど取り上げます。キーボードは、iPad ProのSmart Keyboardに似た作りで専用コネクタで接続します。スタイラスペンは、1024段階の筆圧に対応します。
それでは、個別にみていきます。
綺麗なディスプレイ
モデル名がHi9 Plusなので、9インチのディスプレイかと思えば10.8インチです。これだけのサイズがあれば、コンテンツを消費するタブレットとしては十分です。
そのディスプレイの解像度は、2,560 x 1,600、画素密度は279ppi、アスペクト比は、16:9です。いまどきのタブレットにしては、ベゼルが太く1.7cmあります。細いベゼルは、見た目は良いのですが誤操作の要因になっているので、このくらいがバランスが良いかもしれません。表示品質は高くてバックライトのムラもありません。また、タッチパネルのディスプレイの間隔も極小です。
端末の物理ボタンは電源とボリュームのみです。筐体は金属で無線やLTEのアンテナがある部分はプラスチックです。カメラは、イン・アウトともに8MPです。
インタフェースは、3.5mmイヤフォンジャックとUSB-Cのコネクタが端末の上辺にあります。これは、端末横向きにした時にケーブル類が左側にまとまり、取り回しが良くなる工夫がされています。最初は違和感を覚えましたが造りは悪くありません。
重さとサイズ
重量は、10.8インチのタブレットとしては一般的な545g(実測値)です。500gを切ると「軽い!」と感じるので、あと45gダイエットが実現できれば最高です。周辺機器は、キーボードが309g、ペンが21gです。端末と合わせると865gです。これより軽いクラムシェルのノートPCが存在しますが、重さに対する考え方は使い方次第です。
本体サイズは、266.4 x 177 x 8.1mmです。
最初手にした時は薄く感じましたが、9.6mmの厚みがあるFire HD 10を常用していたせいで、iPadが7.5mmなのでHi9 Plusが特別薄いことはありません。
専用キーボードの使い心地
専用キーボードは、専用コネクターで接続してスタンドにもなります。
キートップのサイズは、14 x 13mm程度で形状は長方形です。キーピッチは、横方向が17mm、縦方向が16mm程度です。「|」キーの横幅が他より半分になっている以外は、小さいキーはありません。キーにバックライトは付いていません。
キートップ、キーピッチともに標準的なキーボードよりひとまわり小さいので、使いはじめは少し窮屈に感じますが変則的なキー配列ではないので、すぐに慣れて使えるようになります。
入力するとパタパタと音がします。低い音で嫌な音ではないので、静かな場所で使っても耳障りではありません。クリック感のあるキータッチは、他でもよくあるタッチです。感触は悪くありませんが、キートップがわずかにグラつくので使い始めは頼りない印象を受けます。
提供頂いたのは英語配列でしたが、日本で売られているものは日本語配列のようです。
このキーボードは、iPad ProのSmart Keyboardのように画面カバーとしても使えますが、較すると使えないこともない程度でスタンドモードもありません。
また、残念なことにオートスリープにも対応しません。Amazonでもオートスリープに対応したケースがないので、そもそも機構がないのかもしれません。
画面カバーはオマケ程度と考えて、スタンド付きの折りたたみキーボードと考えて、割り切って使うものなのかもしれません。
スタイラスペンの使い心地
スタイラスペンは、HiPen H3という製品でCHUWIのタブレットで使えます。質感の良い金属シェルのペンで単四電池で動作します。
手書きができるアプリはEvernoteくらいなので、これで使ってみたところ書き心地は悪くありません。ただ、一瞬遅れて書いた線が表示されるので、手書きを重視するのであれば気になるかもしれません。
私は、タッチペン代わりにしか使っていませんが、この用途であれば十分すぎるくらいです。スタイラスペンを収納する仕組みやスペースはないので、常用するならば個別に持ち歩く必要があります。
このスタイラスペンをFire HD 10で使ったみましたが操作できませんでした。
クセが強いLTE
SIMスロットは、端末の上辺で「nanoSIM x 2」か「nanoSIM + microSD」の構成で使います。
せっかくなので活用すべしとSIM 1に、iijmioのDタイプのnanoSIMを入れてAPNを設定しましたが、アンテナが立たず使えません。
情報がないかと調べてみると運用に注意が必要で、使うSIMをSIM 2でいったん認識させた後で、SIM 1に入れ替えると使えます。これは、再起動したら無効になるので、その都度、同じことをする必要があります。であれば、SIM 2を使えば良いのですが、SIM 2はmicroSDと排他なので、ストレージ容量を犠牲にする必要があります。
これは、OSの問題ともファームウェアの問題とも言われています。どちらにしても不便なので、アップデートで解決されるなのであれば早々にお願いしたいです。
バッテリー駆動時間
バッテリー容量は7000mAhです。公称のスペックでは、動画の連続再生時間が10時間、スタンバイは15日としています。
ベンチを取ったワケではありませんが、ネットにアクセスしながらブログをエントリーを書いている使い方でも、こんなに電池は持たないのではないかという感じでバッテリーは減っていきます。
素晴らしいハードウエア
このエントリーは、Hi9 Plusで書き上げました。
不満ない速度で動作するので、長文を書いていてもストレスを感じることはなかったです。専用キーボードはもうひと工夫欲しいところですが、ハードウェアには不満はありません。ただ、ソフトウェアは、いくつか不満があるので、これは別で取り上げます。