【更新】読み書きOK👍7.8インチE-Inkタブレット『BOOX nova 2』レビュー

【更新】読み書きOK👍7.8インチE-Inkタブレット『BOOX nova 2』レビュー

BOOX nova 2には電子ペーパーと呼ばれる、よく使われている液晶とは異なるディスプレイを搭載するAndroidタブレットです。
電子ペーパーは、超低電力、高い視認性、薄型・軽量の特徴を持っています。Kindleと同じディスプレイ使われていると説明するのが分かりやすいかもしれません。しかし、現状ではカラー表示ができない、また、画面の書換に時間がかかるなどのデメリットもあります。

以前から電子ペーパーのタブレットには興味があったものの、以下のようなネガティブなイメージを持っていて手を出す終いでした。

  • 画面の書換が遅い
  • 画面に残像が残る
  • 画面表示がグレースケール

それでも電子ペーパー搭載の端末が魅力的に感じてしまうのは、コンテンツがハマれば画面が液晶にはない見易さが得られるところでしょうか。

レビューは数回の予定ですが、今回は本体にフォーカスします。

YouTubeには動画版を公開しています。よろしければ、こちらも合わせてご覧下さい。

ハードスペックを紹介

まずは、ハードスペックから紹介していきます。

ディスプレイは、7.8インチ1872×1404 (300dpi)の電子ペーパーのディスプレイを搭載しています。搭載CPUは、メーカーのホームページでは、型番などを公表しておらずオクタコアの2.0 GHzとされています。他のページを調べると、Snapdragon 439かSnapdragon 625ではないかと言われています。搭載メモリは3GB、ストレージ容量は32GBです。2.4G, 5Gに対応したWi-Fi、Bluetooth 4.1、インタフェースはUSB-Cになっています。バッテリー容量は、3150 mAhです。
本体サイズは、197.3 x 137 x 7.7 mmでA5サイズ相当です。重さは265gです。

Kindle Paperwhiteとの比較

Android 9.0搭載です

BOOX nova 2は、Android 9.0を搭載しています。電子ペーパーのタブレットは、電子ペーパーの特性に合わせてたカスタマイズが必要なのか、Androidが搭載されていても古いバージョンの物が多かったです。前作のBOOX novaは、Android 6.0搭載でした。nova 2は、Android 9.0を搭載しています。カレントは、Android 10ですが、1世代前程度であれば対応アプリの互換性も心配もなく当面は使えそうです。

日本語には対応しており、システム自体も日本語化されています。いまのところは不自然な翻訳も見かけません。日本語入力アプリは、プリインストールされていないので別途用意する必要があります。

独自のホーム画面アプリ

ホーム画面は、いわゆるAndroidのホーム画面ではなくて、独自のホーム画面です。Kindleみたいな造りになっていると説明すると分かりやすいかもしれません。

ホーム画面は、左横に書棚、書店、ノート、保管庫、アプリ、設定のアイコンが並んでいます。起動直後は、この中の書棚が表示されます。これには、本体に保存されている本が表示されます。私は、PDFをいくつか保存しているので、これの表紙が表示されています。

「書棚」画面

書店は、BOOXが運営する電子書籍ストアなでしょうか…ダウンロードできる電子書籍は、フリーものが殆どのようですが英語の書籍ばかりです。

「書店」画面

ノートは、ペンを使った手書きメモが保存できます。BOOXは、電子メモとして活用できます。このメモは、クラウド経由で同期ができて、クラウドサービス側には、pdfとして保存されています。

「ノート」画面

保管庫は、ファイルマネジャーのようなものです。

「保管庫」画面

アプリは、インストールしているアプリが表示されます。アプリを起動する時は、ここから起動することになります。

「アプリ」画面

設定はBOOXの設定です。Androidの設定画面が表示されるのではなくて、BOOX独自の設定画面が表示されます。

「設定」画面

標準リーダーアプリ「Neo Reader」が秀逸

書籍を読むところからフォーカスして紹介していきます。後からKindleアプリをインストールする以外では、本体にPDFを取り込んで読書をする想定されていて、この時に使う標準のPDFリーダー「Neo Reader」が秀逸なので、まずは、これにフォーカスして紹介します。

段組みのレイアウトも楽に読める

PDFで配布されている電子書籍は、印刷することを前提前提としてレイアウトされているものが多くあります。たとえば、2段で段組みされていて途中にイラストや写真が挿入されているレイアウトは典型です。

2段組のPDFファイル

このレイアウトは印刷だと読みやすいのですが、ディスプレイで表示して読むには、1段目を読むのにページを下スクロールして、2段目を読むために、またページの上に戻ってスクロールして読み進める必要があり、煩雑な操作を求められて読むことに集中できません。

Neo Readerは、段組みされたページの場合、ページ送りの操作をしていればN字の上下逆にした順で、1段目の最後までスクロールしたら、2段名の最初にスクロールします。煩雑な操作なしに読み進められます。これができることで読むことに集中できます。

また、印刷前提のレイアウトだと四辺に余白が必ず入っています。これも上手くトリミングして、デイスプレイのギリギリまで文字を表示してくれます。

まだある工夫

この設定は、アプリを終了してもファイルごとに保存するので、別のファイルを開く度に再設定する必要もありません。読むのを中断して別の本に移って、また戻って来ても読んでいたところから再開できます。読んだページはパーセントで管理されます。この進捗は、Kindleのように、ホーム画面の書棚に並んだ表紙に重ねて表示します。

書き込みもできる

標準のペンを使って書き込みも可能です。私は、本に書き込む習慣がないので活用方法は苦慮しますが、紙の書籍と同じように扱えます。書き込んだ内容は、もちろん保存ができます。

ペン先や線の太さが変更できたり、色も変更できます。線だけではなく、四角や三角も書き込めるので、応用方法はいろいろと考えられそうです。また、書き込んだ状態でpdfに保存できます。書き込んだ内容は、埋込として保存するオプションもあります。

とにかく、Neo Readerのデキが良くて、これ目的で購入しても公開はなくて、これのおかげで、pdfを読むデバイスとしてBOOX nova 2は一級品のデバイスに仕上がっています。これ単独のアプリとしてリリースしても十分成立するのではないかと思えるほどの仕上がりです。

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