新しいスマートフォンやガジェットだけではなくて、今回は懐かしのスマートフォンを取り上げてみたいと思います。
取り上げるのはHTC Dreamで、2008年9月に発売された世界初のAndroid端末です。T-Mobileから「T-Mobile G1」として発売されたので、この名前で記憶している人もいるかもしれません。当時、どうしてもAndroidを触ってみたかったのと、Android向けのアプリを開発したくて、知り合いのツテをだどって入手したものでアンロックまでされている代物です。
YouTubeには、動画を公開していますので、こちらも合わせご覧ください。
はじまりの端末
まずは、HTC Dreamのスペックを紹介しておきます。
ディスプレイは、320 x 480のQVGA 3.2インチ、メモリは256MB(少ない!)、ストレージは16GB(あまり変わってない!)です。CPUはQualcomm製ですが、この頃はSnapdragonというニックネームはなくて、ARM11ベースのSoCでした。バッテリー容量は1150mAh、Wi-Fiは、.11b/gに対応、Bluetoothのバージョンは2.0です。
この当時は、リアカメラのみで3.15メガピクセルでした。
ちなみにHTC Dreamで撮影した写真はこんな感じです。
いまのスマホと比較すると、フォーカスは甘いです。色の再現度は、まずまずでしょうか。
初期出荷時は、Android 1.0が搭載されていました。1.1から1.5の順でアップデートされて、手元にの端末は1.6まにアップデートされています。
キーボードとトラックボールを搭載
HTC Dreamは、ディスプレイを上にスライドすると、キーボードが現れるギミックを持つ端末でした。
いまはキーボード搭載の端末を見かけませんが、当時はBlackBerryが全盛期で携帯端末と言えば、親指入力のキーボードを搭載しているのが当然でした。キーボードは、ポチポチキーボードで入力した時のクリックはあります。
もうひとつ、トラックボールも搭載していました。
UIは、トラックボールを操作すると入力のフォーカスが移動する簡単なものです。
この頃の端末には、メニューボタンがありました。それを押すと、画面下からメニューがポップアップしてコマンドを実行できます。アプリを開発していた当時は、メニューアイテムごとにアイコンを付けるのが面倒だった記憶が残っています。
通知やホーム画面アプリは変わらない
通知は大きな変化はなく、画面上部にあるステータスバーにアプリの通知アイコンが表示されて、下にスワイプするとその内容が表示されます。時間の経過と供に、通知の頻度を下げる工夫やまとめて表示する工夫はされていますが、動きが考え方は現在も変わりません。
ホーム画面アプリなどは、ホーム画面とドロワーの構成になっています。アイコンのデザインは今と随分違います。ホーム画面は複数作ることができますし、ウィジェットの仕組みも残されています。12年経過しても、いまと考え方は変わっていません。
まとめ
HTC Dreamは、12年前の端末になるので知らない人も多いはずです。
いまは、随分洗練されていますが、当時はこんな感じで野暮ったい印象でした。このエントリーを読んで頂いた、気になるところがコメントを頂ければと思います。