BlackBerryがスマートフォンの生産を打ち切ると発表しています。
http://japan.cnet.com/news/service/35089704/
John Chen CEOがPrivで結果が出なければ、次のハードウエア開発は行わないと言っていたので、ある意味、有言実行となりました。
ただ、Android端末の2代目となるDTEK50は、「TCL IDOL 4」と同じといわれており、すでに自社開発のハードウエアではないので既定路線だった可能性はあります。
発表したワケは、DTEK50のセールが振るわなかったのと、このままイチAndroid端末メーカーに成り下がるくらいであれば、自分達の進むべき道を明確に示した方が良いと判断して区切りを付けるためかもしれません。
こだわり過ぎて見誤る
ハードウェアキーボードの良さは理解ですが、スマホが大型してソフトキーボードをタイプするのも苦ではなくなっています。また、予測変換機能がタイプミスもカバーしてくれるようになっています。いまや正確なタイプがを理由にハードウェアキーボードを選ぶことはなく、打った時のフィードバックが心地良いかくらいです。となれば、キーボード付きの端末を選ぶのは、一部の人間だけになります。
BlackBerryは、ここにこだわっていたのは確かです。たとえば、似たデザインのキーボードを搭載したPalm TreoやiPhone用キーボード付ケースなどは、すべて潰してきました。自分達の成果を守るは悪くはありませんが、こだわり過ぎいたのと価値を見誤った感があり、自ら首を絞めてしまった印象もあります。
後追いの後付け感、そして手遅れに
簡単に覚えられるタッチ操作を持って登場したiOSを見て、後追いでBlackBeery OSもタッチ操作を取り込みましたが、タッチ操作が後付けされたOSと、生まれた時点でタッチ操作に対応しているOSとでは、iOSの方が洗練されており市場もiOSを選びました。
また、BlackBerry Torchのうように、タッチディスプレイと物理キーボードを持った端末も登場していますが、PCのように既存の物に付け足すことで造られた端末で、削ぎ取りシンプルな状態で登場したiPhoneと比べてしまうと、これも洗練していたとは言えず見劣りしました。
ジャスチャーに対応(マルチタスクも)したBlackBerry 10と一緒にBlackBerry Z10をリリースしています。最新端末は「BlackBerry Leap」です。この時点は、もう手遅れで素晴らしい仕上がりでも逆境を跳ね返せるだけの端末とはなりませんでした。
BlackBerryは、自分達がやっていることに間違はないと信じ続けていて、間違えに気付いて軌道修正が必要だと気付いた時も思い切った行動を取ることができずに、取り返しが付かない状況に陥っていきます。
自分の手でプロダクトを殺してしまう理由って、これが一番多いような気がします。BlackBerryの歴史は、物作りをする人間であれば肝に銘じておくべきことかもしれません。
一台確保しておくかな
終演へ向かうBlackBerry OSの端末は、ガジェットマニアの目線で見れば、一台確保しておこうかと目論んでいます。BlackBerry Q5であれば、1万円程度ですよね。悩ましいところです。
[amazonjs asin=”B017LN7KMY” locale=”JP” title=”BlackBerry 初の Android スマートフォン Priv(STV100-1)ブラックベリー 並行輸入品”]