Galaxy Note 7に発火問題が発生して早々に交換プログラムを実施したものの、交換になった端末でも発火することが分かり、いよいよどうするかと思えば販売停止となりました。
https://news.samsung.com/global/samsung-will-ask-all-global-partners-to-stop-sales-and-exchanges-of-galaxy-note7-while-further-investigation-takes-place
Galaxy S6世代が振るわなかったので、S7世代は気合いを入れて開発された起死回生の端末です。たとえば、Galaxy Note 7の兄弟分でもあるGalaxy S7 Edgeは、高評価を得ている端末でThe Vergeのレビューでも9.1のスコアを得ておりセールスも好調でした。
http://www.theverge.com/2016/3/8/11172968/samsung-galaxy-s7-edge-review
ホリデーシーズンに向けたGalaxy Note 7にも期待がかかっており、iPhone 7キラーとも呼ばれていたほどなので、販売停止は大きな痛手のはずです。
バッテリーとバッテリーコントローラーの両方に問題?
Galaxy Note 7のバッテリーセルは、Samsung SDIで生産されて、これをDongguan ITM Electronicsと言う中国の協力会社でバッテリーパックにしています。このバッテリーパックにする段階で、欠陥が生じて発火問題が発生したのではないかと言われています。
新品交換を行っていますが、これでも発火が発生しています。
これを受けてバッテリーだけではなく、バッテリーコントローラーにも問題があるのではないかと指摘されています。この理由として、Galaxy note 7のバッテリーコントローラーは、急速充電のために手を加えられており、これがバッテリー負荷の増大を招いて、発火につながる可能性を増やしているのではないかと言われています。
2006年のソニー製バッテリー発火問題の記憶が蘇る
今回の問題で思い出すのが2006年のソニー製バッテリーの発火問題です。
この時は、製造過程で金属粉が混入したのが原因としながらも、当初は急速充電システムとの組み合わせにとっては発火して、管理されていれば問題ないとしていましたが、自社製ノートPCでも発火が発生して該当バッテリーの全数回収が行われました。その後もソニー製のバッテリーを使うノートPCで発火が発生したために、すべてのメーカー・ベンダーで使われている製品を自主回収する話になりました。
これも今回と同様で、時間が経つごとに状況が悪化した話でした。
トラブル対応は難しい
ハードウェアだけではなく、ソフトウェアもトラブル対応時の判断は難しいものです。
ただ、何を最優先すべきなのかを念頭において対処すれば、時間経過とともに状況が悪化するのは防げることもあるはずです。たとえば、今回は「消費者の安全が最優先」と語られました、これが最優先であれば、初期の段階で販売停止と電源オフにする呼びかけを行うことも出来たはずです。
程度は違いますが、ソフトウェアでも同じようなことは起こります。
たとえば、バグを直したつもりで、さらに大きなバグを作ったような場合です。これに陥る時は、自身を過信しておごりがあった時です。問題が発生した時は素早いし対処も重要ですが、まずは、非は認めて謙虚な気持ちで状況を把握して、解決への取り組みを進める必要があります。
とまぁ、偉そうなことを書きましたが、なかなか実践できないのが現状です。
Samsungがどう思って問題に取り組んでいるかは分かりませんが、Galaxy Note 7は良い端末ですし、iPhone 7 には、ライバルが必要なので早々に解決することを願っています。
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