iPhone Xs Maxの向こうに見えるAppleという企業

今年もでましたね。新しいiPhone。
画面の大きい方は、PlusからMaxに名称変更されてアメリカンな印象を受けるようになりました。これは、画面だけではなく価格もマックスで12万4800円からです。

iPhone XS
iPhone XSは、オールスクリーンのデザイン、2つのサイズから選べるSuper Retinaディスプレイ、TrueDepthカメラ、Face ID、デュアルカメラシステム、A12 Bionicチップを持っています。

昨年フラッグシップだった、iPhone Xの64GBが11万2800円で、今年のフラッグシップ「iPhone Xs Max」と比較すると10%程度の値上がりです。

なんだか退屈な印象?

Appleは、テクノロジーが持つ力を多く人達に享受する、そして、複雑で面倒なものをスマートする方法を提示してくれる会社です。その分、他と比べて高価なのも許容してきました。しかし、これも近年は違ったアプローチがされている印象も受けます。

IT技術は、急速にコモディティ化しており、多くの人達が日々当たり前のように触れて、生活に取り込まれているので特別なものでなくなりました。仮に複雑なものがあっても複雑なままそのまま受け入れているはずです。

こうした流れの中で、Appleは同じアプローチを続けているようにも見えますが、少し毛色が変わってきている印象を受けています。

テクノロジーを全面に出さない

近年のAppleのイメージは、テクノロジーリーダーではなく、仕立てとデザインの良さに加えて安心感といったイメージを持つ会社です。

IT企業で、テクノロジーとは別のイメージを持つ企業は少ないはずで、同じことが実現出来ている企業も思い付きません。この視点で見れば、Appleは先頭を走るのは間違いなくて、業界の未来を指し示す一翼を担っているとも見ることもできます。他分野であれば、これに当てはまる高級ブランドは多くあり、思い浮かべるブランドがひとつはあるはずです。

とは言っても、まだまだ未成熟なIT業界では、仕立てとデザイン良さ、安心感で喰っていけるワケではなく、テクノロジー開発とバランスを取る必要があります。いまのAppleに違和感を感じるのは、このバランスが欠いているからと考えましたが、iPhone Xsシリーズで印象は変わりました。

たとえば、A12 Bionicのニューラルエンジンは、毎秒5兆の演算処理が行えるようで、写真の被写界深度エフェクトをリアルタイムでこなします。Google Photoのアップロード後での処理とは違い、すぐに結果を得られるワケです。撮った写真は、すぐ加工できて、すぐ結果が確認できる方が良いのは当たり前で、自社でSoCの設計を行っているからこそ、用途に最適化することができます。これは、テクノロジー開発に力を入れているから出来ることです。

また、テクノロジーを全面で見せるのではなく、一見すると分からなくなるまでアプリケーションレベルで作り込みが行われています。この作り込みが以前よりも綿密で、フォーカスした課題に対しては、ソフト・ハードの両面からアプローチしています。冒頭で触れた「複雑で面倒なものをスマートする」考え方根底にあって、これを現代向けに再解釈してうえで、自分達の使えるリソースをフルに活用している印象です。

私のような人間には、テクノロジーが全面に出ないので新たな提案がないと感じたり、退屈に感じますが、技術を使えるレベルまで時間をかけて成熟させて、市場に投入しているAppleは流石です。

iPhone Xs Maxを買うつもりは無かったけど、このエントリーを書いていたら欲しくなってきました。





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